長男の格闘掲示板

41088
格闘技に関するものは何でも自由に書き込んでください
名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

THE BOXIHG - 田舎侍

2025/03/11 (Tue) 09:30:36

なんとまあ、WBCのランキングで那須川天心が1位に。WBAとWBOでは2位につけたそうな。
WBCの王者はビッグバン中谷である。彼は一応、統一戦に向けて動き出しているが、天心の指名試合も可能となった。天心は王者として武居とやりたいと言っている。中谷に勝てなければ王者にはならないがさてどうする。それとも他団体で1位になり、指名試合をこなし、王者になり、武居とやるという計画か。
しかし、中谷のことは無視できないはず。
天心への期待はさておき、WBCもまた思い切ったことをやるねー。まだ6戦しかやっていない彼を1位に置くとは。確かに無敗だけど。
サウスポーの相手をまったく寄せ付けなかった中谷。プロボクシングの場でサウスポーとの世界戦に慣れていない天心。
両者のぶつかり合いは、確かに、見物ですけどね。
天心の接近戦での「不具合」は下記に述べたとおりですが、中谷は中間距離はもちろん接近戦にも強い。むしろ、井上同様に相手を倒しに出てくるので「接近戦上等!」と圧をかけてくる。
天心よ。さあ、どうする。

えっ? - 長男

2025/03/11 (Tue) 17:47:53

俺も今日その情報を得て驚いたよ。
天心のあの試合でランキング1位?
まさかWBCが日本ボクシング界に忖度してねえよな!ってゲスの勘ぐりをしてしまったよ。
天心はチャンピオン目指してて相手は誰でもいいって言っているが、現時点で中谷にはかなわないだろう。
天心陣営にしても最も戦いたくない相手だろう。
堤、武居にならチャンスはあると思うが・・・。
俺としては元キックボクサーどうしのボクシング決着は正直あまり興味がないんだ。
むしろ生粋のボクサーとの対決に興味を持つ。
そういう意味では堤と闘って欲しいね。
まあこれだけ日本ボクシング界が盛り上がってるとどんな展開になっても面白いだろうな。

 井上も中谷について言及したよな。
実力を十分に認めた発言をした。
そして俺と闘うならもっと試練を乗り越えて来い、という主旨の発言を付け加えた。
つまり俺のように4団体を統一してみろ、そうしてこそ俺と闘うのにふさわしい相手たるのだ!と。
震えたね。
これは期待しかない。
来年両雄の試合が成立するまでお互い負けられない闘いが続く。
その時が楽しみだ。

Re: THE BOXIHG - 田舎侍

2025/03/12 (Wed) 09:53:30

井上vsキム

https://www.youtube.com/watch?v=5ZcayeEnZ_0


5分5秒くらいに流れる映像。
ライトのショートカウンターですが、ほぼ受速攻的でしたね。

ビッグバン中谷もカウンターパンチャーですから、井上との一戦は刃を渡るような間合いの取り合いになるでしょうね。
井上が超えてきたすべての試合がいまの井上を形作っています。キムとの一戦は、もらったらどれくらいか、ということさえ想定した余裕綽々の極み。あれくらいのレベルに到達するには、それなりの時間がかかったということ。モンスターも最初からモンスターであったわけではない。モンスター的だった才能が、彼だけが辿れる獣道を突きすすんでいくうちに、真のモンスターへと変態できたということ。
中谷には当然、余白がある。じっくりと力をつけ、モンスターハンターに名乗りを上げてもらいたいものだ。

ビッグバン!圧巻!中谷潤人! - 長男

2025/03/02 (Sun) 15:29:08

メインの中谷vsクエジャル
またまた中谷が圧倒的な強さを見せつけた。
今回の相手は身長もリーチもあり、28戦全勝でダウン経験がないという強者だ。
 中谷はこの階級では長身だ。
当然ながらリーチも長く、身体的にまずは優位性を持った選手である。
今回同じような体格どうしであり、どのようなファイトをするのか興味があった。

初回は重心を後ろにして前手を伸ばす中谷。
対戦相手により序盤に良く使うテクニックだ。
これにより制空圏を作れる。
まずは防御を固めて相手の様子を見る、のが普通の選手の戦略だろう。
 しかし中谷のこの防御中心の構えさえ罠だと思わせるものがある。
クエジャルが蛮勇をふるって深く踏み込んだ攻撃をしたなら直ぐさま反撃を喰らってしまう。
そんな気がしてしまうのは俺だけではないのではないか?
だからクエジャルは攻撃しない、いやできない。
どうしようか迷っているクエジャルに中谷のノーモーションの左が炸裂する。
矢の様なストレートだ。
速くてキレのある、そして威力を兼ね添えたストレートだ。
そこに左のフックも織り交ぜる。
ストレートもフックも腰と肩の回転を良く効かせて打っているので良く伸びる。
相手が長身選手でも問題無くパンチが届いていた。
 3ラウンド終了間際、突如幕切れは訪れた。
接近してくるクエジャルに逆にボディを連打、そして顔面に切り返して右フック→左ストレート。
1度目のダウンで勝負はついていた。

打たせずに打つ!これぞ高度なボクシングだ!
中谷の凄さに震えた。
クエジャルも今回のモロニーほどではないが積極的に前に出てきていた。
だが中谷は完封してみせた。
右手の伸ばし方、ノーモーションの肩・腰を入れた伸びる左ストレートなどは天心にもお手本となる技術だったと思う。

さて、今回の試合でもはやこの階級では最強であると示せたのではないだろうか?
4団体統一をする必要があるのか?
さっさと1階級上げてくれないかな。
『モンスター』と闘ったらどうなるんだろう?
今までは時期尚早と思っていたが、対戦を見てみたい気がする。
だが、この偉大な王者はお互いにレジェンドとして君臨し続けて欲しいという気持ちもある。
悩ましいところだ。

試合は下記URLで視聴できる。
https://www.youtube.com/watch?v=Vk23Uz-zpow

Re: ビッグバン!圧巻!中谷潤人! - 田舎侍

2025/03/03 (Mon) 16:24:53

もともとジャブの上手い選手ですが、彼は、左のショートをジャブ的に使う。完全に打ちこまない左ショートストレートが彼の代名詞となりつつある。ノーモーションであり、カウンターで入るパンチであり、ジャブよりも速くて厄介だ。あれに惑わされていると、少し腰を入れたストレートも飛んでくる。いままでとは違う威力があるものだから相手は知らぬうちにダメージを蓄積させる。
中谷は右利きのサウスポー。
真性のサウスポーとは違い、肩にさほどの柔軟性はない。器用さも真性とは違う。だから、肩と腰を半回転させたような状態で構えている。実際に半回転しているわけではないのだが、そういう姿勢になるのは必然だ。つまり、少し肩と腰を回転させるだけで完全回転してしまう。しかも、真性のサウスポーよりも速く回転できるというメリットがある。右利きのサウスポーは肩が開かない。いや、胸が開かない。それは上記の姿勢だからそうなる。
真性のサウスポーは、生まれつき肩が器用で柔軟なので、とくにヒット性のパンチを打つときは体半分がやや開き気味になるのだ。右利きのサウスポーにはそれがない。やや硬さがあるように見えるのもその影響だ。山中もそうだった。しかし、ことストレートに関していえば、真性のサウスポーよりも速く、ジャブ的に打てる効用がある。拳がやや前気味になっているのがわかるはず。あれが肩や腰を半回転気味にしているように見える、という意味だ。
今回の相手はあまりにスピードがないため、右のジャブをさほど打つ必要がなかったと思われる。それよりも常に上、上、上、と意識させ、味付けのボディーへつなぐイメージを大事にした。井上尚弥とは逆の作戦ですね。左のショートストレートがじつに効果的だったので、上、上、上が最高の伏線となる。
オープンシステムでありながら、四ラウンドまでもたせないという「粋」な展開(笑)。

ノーダメージでの防衛は見事。さすが、ビックバン。
井上を狙うなら「ハンター」でもよかったのでは?
それではあまりに、か。

若き天才が目指す高みはどこか。
PFPの一位も夢ではないぞ。

あとは、彼が言っていたように体づくりですね。
井上尚弥に勝つには、まず体力面の充実、という指摘は冷静で怜悧である。

それにしても、日本人のボクサー人口が増えていないにもかかわらず、これだけの逸材が出てくる。大したものですね。
あ、ふたりとも神奈川県の出身か。
かつては関西の選手が幅を利かせていたが、近年は関東が多くなったなあ。

今度は日本人対決のようですね。
それもまた楽しみ。チャンピオン同士でもあるしね。

Re: ビッグバン!圧巻!中谷潤人! - 長男

2025/03/03 (Mon) 17:16:17

なるほど、右利きのサウスポー、中谷の左はそういう特長があったのか。
田舎侍の解説を読んで中谷の少し変わった構えの意味が理解できた。
ありがとう。

それにしても日本人対決が今後も楽しみだな。

THE BOXING  - 田舎侍

2025/02/28 (Fri) 21:13:13

そして、那須川天心VSジェイソン・モロニ―のセミファイナル。10回戦でありながら、堤VS比嘉のタイトルマッチよりも重きを置かれた一戦。それでいいのか、アマプラよ。

井上との一戦でわかるように、モロニ―は接近戦をこなせる男である。近い距離でコンパクトに、正確に、連打単打を使いこなせるスキルも持ち合わせている。武居と一戦では、武居を甘く見ていたこともあり、軌道修正に追われ、あんな試合になってしまった。サウスポー対策以前の問題だったのである。まあ、武居のボクシングキャリアから判断すれば、確かに舐めてかかるのもわかる気がするが、武居の本気度が凄まじかったことに尽きるかな。
さて、天心である。
接近戦では不利になる、というのは当然のこと。少し考えれば誰でもわかる。キックボクシングでは額を突き合わせるような間合いの場合、パンチでのやり取りはほぼない。皆無だ。膝を使うか、肘を使うか、首相撲を使うか、その種目によって異なるが、パンチは使わない。ほかに、もっとダメージを負わせられる武器があるのだから、当然である。天心はそんな世界にいた。さて、ボクシングに転向し、額を突き合わせるような間合いでの練習をどれほどこなしてきたのか。持ち味のスピードを封殺される間合いでどう戦えるのか。その一点に絞って観戦した。
正直、モロニ―の敵ではない。あの間合いでは、ボクシングになっていない。真正面からパンチをもらい、しかもワンツーのどちらにも対応できず、ダウン寸前だった。モロニ―は強打のタイプではないので救われた、といった感じである。あとは、終始、足を使い、ヒット性のパンチを避けまくる展開。距離を取れば、ペースを握り返せるとばかりに、武居の試合を参考にしています、とばかりに、ひたすらくるくる回り続け、ノーモーションのパンチを単打で繰り返す。アッパーがヒットしたことは記憶に残っている。モロニ―のガードの隙間から、当て感のよさで生きています的なパンチをヒットさせた。あれは武居同様の飛び道具だ。モロニ―がボクサー相手ではあまり経験していないパンチのひとつである。モロニ―がボクシングキャリアに恵まれているからこそ食らってしまう逆説的なパンチでもある。

天心は格闘家として稀なセンスを持っている。しかし、ボクサーとしてはどうか。
期待感を持つ視聴者は多いはず。もちろんアンチもそれなりにいるはずだが。
田舎侍にとって、天心という存在は……?
武居選手同様、あまり興味を持てない。
なぜか。
田舎侍は、オーソドックスな選手を好むから。それは、ボクサータイプ、ファイタータイプ、ボクサーファイタータイプ、いずれでもいいし、インファイト系、アウトファイト系を問わない。
いずれにせよ、ガードの低い選手は好まない。パフォーマンスには優れているが、攻守一体となったテクニックで相手に試合をさせない、ということにはならない。
だから、K-1のリングに上がった山本キッド、須藤元気といった選手にもまったく興味を持てなかった。当て感がいい、と自負していた選手たちだが、結局のところ、パフォーマーの域を出ない。選手寿命も短い。自由自在な技を駆使しているように見えて、じつは、引き出しが少なく、怪我もしやすい。
天心が同じタイプだと言いたくはないが、あの打ち方ではそれに近いと言わざるを得ない。彼はフットワークを使いこなし、パンチのスピードもある。しかしながら、距離感に危うさがある。自分の土俵をまだ築けていない。どの相手が、どんな土俵で戦うのか、という点を観察できるかどうか。そのキャッチ能力が甘い。モロニ―に好きに入られる、彼の距離に引き込まれる、打たれても修正できない。これでは先が見えている。修正とは、相手の周囲をくるくる回ること、ではないと自戒せよ。
井上尚弥を見て学べ、というのは少し酷だが、ネリVS井上の3R以降の井上の構えは、どの選手も学べる要素で溢れている。きっちりとオーソドックスな構えに徹し、しかし、滑らかに攻撃へ転じられる。亀ガードなどせずとも上半身を柔らかく使えばあれだけのディフェンスは可能だという証明だ。

那須川天心が、今後、ボクサーとしてやり続けるのであれば、徹底的にオーソドックスなボクシングを体に沁み込ませることだ。距離を半歩遠目にし、きっちりジャブで試合をつくる。入られたらショートストレートやアッパーの組み合わせ、フックやボディのコンビネーションといった小技でしのぐ。相手に付き合わない。フットワークを多用するのはコーナーに追いこまれてから。それまでは腰を落とし、上半身の柔軟性とジャブに徹する。

加えれば、キック時代のカウンター狙いと、ボクシング時代のカウンター狙いでは、明確な差があることも自覚しなければならない。自覚している、という叫び声が聞こえてきそうだが、そうは見えないから指摘したくもなる。
有効的なカウンターがなぜ生まれるのか、はすでに述べた。長男さんも指摘していた。そのためには、自分オンリーの距離感がまず必要なのだ。それを築けてこそ、初めて相手を圧する段階へ移れる。圧して、圧して、圧して、それを嫌がる相手が思わずパンチを出してしまうタイミングこそが絶好機となる。ボクシングでは、キックを使えないぶん、相手の挙動が見えにくい。だから、圧することで相手を苛立たせ、不安がらせ、焦らせ、失策的なパンチを出させる、という策が要るのである。
少し小難しい話になったが、ボクシングの難しさがここにある。魅力もまたそこにある。キックとボクシングは、フリースタイルとグレコローマン以上に違うのである。

天心よ 何処へ行くのだ? - 長男

2025/03/01 (Sat) 09:18:52

う~む、那須川天心『推し』の俺としては非常に耳の痛い話だ。
確かに田舎侍の解説通りだから納得せざるを得ない。

ボクシング転向時、俺は天心に非常に期待していた。
何せ身体能力が高くスピード満点だ。
転向する年齢が遅かったが、そのハンディをどのように埋めていくのか?
当初から世界王者を目指すと公言していた天心。
成功するもその夢に届かないにしてもその心意気や良し!と思って応援していた。
俺が天心を評価していた一番の要因はカウンター、後の先(受け即攻め)が打てる事だった。
相手の攻撃する瞬間の気配をいち早く察する能力に優れていた。
キックでは打たせずに打つ、を突き抜けて相手の力を利用する(カウンター)利用できる達人レベルに達していたと思う。

今回でボクシング6戦目であるが、前半の3試合と後半ではだいぶ戦い方が変わっている。
前半はガードをしっかり上げて基本であるジャブを使い、左ストレート、左ボディなどで試合を組み立てていた。
威力はないものの相手のパンチにカウンターを合せたり、後の先もできていた。
ところがだ、後半の4試合目以降接近戦が目立つようになってきた。
前回の5試合目も接近戦を延々と展開していた記憶がある。
このスタイル変更を俺はまだ好意的に見ていた。
天心の才能は無限大だ、これは戦いの幅を広げる為にわざをやっているのだ、と。
つまり天心および陣営の思い描くスタイルは
『基本的に距離をとって闘う。ジャブを軸とし、左ストレートで勝負するストレートパンチャー。それにカウンターが加わる。コンプリートファイターをも目指す為に接近戦もある一定レベルで闘えるようになる』
と俺は思っていたのだ。
帝拳ジムは天心のトレーナーに粟生隆寛を選んだ。
彼はカウンターを打てる王者だった。
その事からもジムの天心も上記のようなファイトスタイルを目指していると思ったものだ。
であるが故にここ数戦の接近戦は幅を広めるための勉強期間だと思っていた。
しかし今回のモロニー戦でその思いは修正せざるを得なくなってしまった。
年末にはタイトルマッチに挑みたいという那須川(陣営含む)。
もう一戦挟むとしてもこれは前哨戦なのだ。
であれば接近戦を2,3ラウンド付き合うのなら良いが、目指すスタイルで闘うべき、闘わなければならなかったろう。
そうしてくてもできなかったのだ。
モロニーが仕掛ける接近戦を止める事ができなかったのだ。
あれだけ接近戦を続ければパンチをよけきる事は不可能。
実際いいパンチを何度かもらっていた。
確かにガードの低さも気になる。
それでも天心を応援していた俺は手に汗どころか冷や汗をかきながらこの一戦を見ていた。
幸いポイントでは上回っており、勝利する事ができたが、課題満載の一戦でもあった。

天心はパンチ力が無いから倒せない、などという外野の声が聞こえてくる。
だから接近戦で打ち合いを選んだのだろうか?
だとしたらそれは軌道修正するべきだ。
距離をとって自分のボクシングを磨いて行く事が重要である。
今からでも遅くない。
そしてもっと経験を積んだほうがいい。
年齢の問題は勿論あるが、ボクシングはたった6試合しか経験していない新人でもあるのだ。
このままではもし王者になれたとしても短命で終わる事は目に見えている。
さらなる奮起を期待したい。

Re: THE BOXING  - 田舎侍

2025/03/01 (Sat) 20:30:03

那須川天心の格闘センスは抜群だ。それはすでに書いた通りである。稀有の存在。キック界ではまさにレジェンド。無敗で現役を終えた数少ない選手の一人でもある。幼い頃から注目を集め、テレビの取材を受けていたことを思い出す。末梢神経にまでキックの血が流れている選手である、ということだ。
もちろん、だからといって、ボクシングで大成できないと言っているのではない。事実、ムエタイとボクシング両方で世界のトップに駆け上がった選手は少なくない。最大の問題は、彼がすでにヒーローを経験している選手だということ。大学相撲で横綱を張った力士が、角界に入り、あまり伸びないことに似ている。彼のパーソナリティによるところが大きいだろうが、セコンドなどと試合中に話しているシーンを見ると、思わず「うーん」と唸ってしまう。本気で取り組んでいる、というのは本人の弁だが、どこか軽い。ビッグマウスの選手はその傾向にあるが、言動に深みが感じられないと思うのは私だけだろうか。
それよりも技術面を指摘せよ、という意見が聞こえてきそうだが、技術を会得するには、才能と努力以外にも必ようなものがあるはずだ。
ボクシングは素人。その精神で入門できたか。あの魔裟斗もボクシングを学びに行ったときはまったくパンチが見えなかったと言っていた。それくらい、スピードや距離感、駆け引き、リズムに大差がある。たった六戦という、まさに超新人が訳知り顔でトレーナーと話すなど笑止。
カウンターを得意とし、常に自分優位に戦い、ペースを握らせなかった。キック時代のことは過去の事。いまは、何を置いてもディフェンスに執着することだ。打たせずに打つ。ボクシングの神髄はここにあるのだから。
モロニ―戦は、最高の教科書となる。何度も読み返し、赤線を引き、ポイントを押さえ、つぎの模試に臨んでもらいたい。
ステップの踏み方も正しいとは言えない。跳ねるようなステップが多すぎる。いまの主流は、社交ダンスにも似たような流れるステップ。視線が上下せず、ぶれないため、攻防の変化に即応できるためだ。あんな「派手」なステップは要らないのである。というより、語弊を恐れずに言えば、間違っている。

書けば書くほど、天心選手には期待していないような文章になる。そんなことはないし、ぜひ、世界タイトルに挑戦し悲願を達成してもらいたいと思う。ただ、いまのままではダメだ。モロニ―よりももっとフレッシュな選手で、ランキング上位の選手なら、今回のような結果にはならなかったはず。深手を負うことも考えられる。
身体能力の高さを生かすべく、オーソドックスな型を会得してもらいたい。それを窮屈だと感じなくなったときこそ那須川天心の真のセンスがリングで披露されるときだと田舎侍は信じている。

THE BOXING - 田舎侍

2025/02/27 (Thu) 21:06:43

アマゾンプライムにて。

堤vs比嘉のタイトルマッチ。
因縁の一戦。
悲願のタイトル奪取後、初の防衛戦に挑む堤。
一度は退く決断をした比嘉だが、再び炎を燃え上がらせ、再起をかけて臨む。

井上弟との一戦で示したように、堤の持ち味は手数の多さとタフネスさ。とにかく連射。そして前に出る。無尽蔵のスタミナで打つまくり、決して退かない。
比嘉は手数よりも強打でインパクトを与えてきた。前に出るときの圧力は驚異的だ。

両者は過去にも対戦があるが、あまり参考にならないと思っていた。互いに成長しているからである。ただし、互いにクセの強い選手なので、それがどう影響するのかという点にこだわって観戦することにした。
参考になるのは、もちろん、両者がチャレンジャーとしてタイトルマッチに挑んだ試合である。
堤は井上弟と。比嘉は武居と。
とくに比嘉は「おしい」という試合を何度も繰り返している。もう少しで、と思わせ、負ける。なぜか。武居戦がまさに象徴的だった。いまこそ、という場面で攻められない。カウンターを狙っている、との見方はできるが、そこは前に出るのが正しいと思う場面だった。狙い過ぎて出られないのか、やはり、出ることに重きを置かない選手なのか。中途半端な試合展開になることがほとんど。彼が王者だとすればわかりやすい。王者らしい試合にならないだろう。いまひとつ、迫力に欠ける試合になることはもちろん、ハングリーなチャレンジャーの餌食になることは間違いない。あの「クセ」が抜けない限り彼は勝利を掴めない。武居戦での猛省を生かせるか。その一点だと感じていた。
堤選手は、諸刃の剣。とにかくパンチをもらう。タフなのは間違いないが、時限爆弾を作動させるのが自分自身、という矛盾を抱えながら戦う選手である。井上弟が負けたのは完全なスタミナ切れ。前半でテクニック勝負に持ちこめば素直な終わり方になった。が、堤の土俵で打ち合い墓穴を掘った。ガス欠する打ち方を強いられた。そこへ持ちこんだ堤の勝ち。感情的な試合に持ちこむのが堤の十八番なのだ。それくらい彼はしつこいし、粘着性のある試合を好む。

結果は、これもまた予想を超えないものだった。
比嘉選手がダウンを奪い、堤もダウンを奪う、というシーソーゲームに見えたが、実質的には違う。両者、よく立ち上がったとそこは認めたいところだが、大局的に見れば違った感想にならざるを得ない。
出まくる堤。打ちまくり、打たれまくる堤。
ハードパンチャーぶりを発揮するものの、ここでという場面で出られないまま終わる比嘉。
この構図は変わらず、だった。

ボクサーは個性派の集まり。
スタイルに違いがあってこそ、いい。
だから、批判はしないし、敬意を払いたい。
ただし、面白い試合、という感想を持てない。田舎侍としては、である。

魂のぶつかり合い、という評価が多く、技術面よりも彼らの因縁や精神性に重きを置いた解説が主だ。だからこそ苦言を呈したい。

ああいった試合は好みではない。

Re: THE BOXING - 長男

2025/02/27 (Thu) 21:53:22

堤vs比嘉、那須川vsモロニー、そして中谷vsダビド・クエジャルの3試合は手に汗握る試合だった。
あ、中谷は別に手に汗握ってないか(笑)。
堤選手と比嘉選手の特長と試合展開は田舎侍が書き込んだとおりなので俺から追加する事は無い。
この試合、好試合だったと評価する人も一定数いるようだ。
倒し倒され、拮抗した展開が続いたのだ。
本当の意味でのフィニッシュに繋がる展開がありそうでなかったが、それがある意味見方によってはスリリングな展開と評価するファンもいるのだろう。
 しかし俺もこの試合は好きではない。
そもそも俺の格闘技観は『打たせず打つ』だ。
さあ打ってこい!そのかわり俺も打つ!
どつき合ってどちらがタフか?どちらが漢か?
殴り合ってきめようぜ!
などというのはとても受け入れられない。
相手の攻撃を無力化し、自分は打たれずに相手を鮮やかに倒す!
闘争心を技術に転化できる格闘家が好きだ。
俺自身もそういうスタイルを目指して練習している。
という事で立派に闘った二人には勿論敬意を表するが、感動もしなかった。
これは好みの差だからしょうがない。

THE BOXIHG - 田舎侍

2025/02/25 (Tue) 15:49:16

ボクシングイベントが目白押し、でしたね。
先日のプライムタイムはもちろんですが、ネリvs亀田京之介の一戦もまた話題を集めました。

今回は、まず、そのネリ戦について。
記者会見の場で騒動が起き、イベントの注目の高さを証明していました。ネリは復帰戦&地元、ということもあってかなり気合が入っていたことは確か。亀田はどうなのでしょう。何をやってもポーズにしか見えないのは、やはり、先に井上尚弥とネリの試合を見てしまった悪影響か。いや、間違いない。
というわけで、バイアスがかかった頭をどうにかしてニュートラルに切替え、観戦したというのが正直なところ。
予想では、ネリが有利・優勢。フェザーへ上げ、減量苦から少しだけ解放される。そのメリットは、とくに彼に対しては大きい。事前軽量で、それでもオーバーしていましたけど。まあ、間に合う程度のもの。余裕を見せてきたと考えれば納得もいくか。
ネリは、左右のフックを振り回し、相手の体にまず当てることを先んじる。ガードされるかどうかは関係なく、とにかく圧をかけ、打ち、当てる。完全なフックファイターで、当然のようにボディはがら空きになるが、相手を圧しているぶんには問題ないと考えている。ジャブのテクニックやスピードはないものの、調子づかせると怖い。自分を調子づかせることが上手い。そのペースを変えられると、途端に脆さを露呈するのが玉に瑕である。
京之介はどうか。正直、わからない(笑)。だって、特別なパンチがないから。パンチのスピードも、ステップワークも突出した何かを感じない。身長が高く、リーチが長いことが優位になる何かとなれば面白いのだが、それはネリの圧力を問題視しないレベルの話。圧力を受け続ければ、リーチの長さはかえって不利に働く。アウトボクサー、ヒットマンスタイル、ならば自分の土俵だが。

試合は、まあ、そんな感じかなと。印象では、予想をなんら覆すものではなかった。
鼻についたのが、選手の亀田ではなく、「解説」の亀田である。そう、和毅だ。
「ネリが来たところへカウンター」と終始語っていたが、彼はカウンターの「意味」をわかっているのか?
相手にペースを握られた状態、すなわち、圧力を受け続けている状態でのカウンターなど意味をなさない。完全に体が泳いでいる状態で打つカウンターである。手打ちになるか、奇跡的に遠心力で当たるか、オープンブローになるか、その程度のものである。
相手に圧力をかけ、それが嫌で、打ってしまう。打たざる得なくなって打ち返す。それに合わせるカウンターこそが本当の意味でのカウンターである。バックステップを踏み、さも下がっているように見せている選手(たとえばメイウェザーやフルトンなど)のあれこれは参考にならない。あれは、相手を自分の土俵に誘いこむための罠をいくつも用意している選手の話。

圧力をかけ続け、相手に打たせる。そのタイミングを狙い、合わせる。さあ、ネリにそれができるか? 圧力をかけられている状態なのに。しかも、メイウェザーやフルトンのように、自ら誘いこんでいるわけではないというのに。
まあ、無理ですね。
たまーに、右のショートがネリの顎にヒットしていましたが、あれはネリ側に問題があったから。終始、彼はガードが低い。井上との一戦で、井上のジャブを体感してしまった彼は、亀田のジャブやストレートの遅さ&軽さを見切り、試合前よりもはるかに舐めていたのだ。だからノーガードで振り回す。喰らっても大して効かないと高を括った結果である。

ネリがなぜ亀田を選んだか。
よーくわかる一戦でした。

といいますか、井上尚弥の凄さを再認識させられる一戦でありました。
加えて言えば、亀田和毅というボクサーがどのレベルか、またしても再認識させられた試合でありました。

日本ボクシング界は、井岡が先頭で走り、井上がさらに先頭へ行き、世界を追い抜き、いまは牽引する状態だ。若い選手で才能あふれる選手がこれでもかと出ている。正直、総合格闘技界よりもハイレベルな人材の宝庫となっている。中谷選手もその牽引者のひとりとなって驀進中だ。
亀田家だけが周回遅れで、しかも、徒歩で進んでいる。挑発すればなんとかなる、という時代ははるか昔に終わっていることに気づけない?

ネリvs亀田について - 長男

2025/02/26 (Wed) 21:02:54

まずはこの一戦の動画を視聴してもらいたい

https://www.youtube.com/watch?v=v9CgaIctZiM

身長、リーチで大きく上回る亀田であったが、結局その優位性を活かす場面は何一つなかった。
あれだけ体格差があったなら、亀田の普段のスタイルはどうであれ、ジャブ・右のストレート系で先に打ってネリを中に入らせないのが当然の戦略だろう。
だが、それができない。
逆にジャブを多用したのはネリの方だ。
リーチの短いネリのジャブが当たるのは何故か?
それはネリのジャブが当たる間合いまで亀田が何もしていない、嫌、できていないからに尽きる。
攻撃してこない亀田に誘いをかけていたのはネリのほうだ。
前手を下げてL字ガードのような構えを再三見せていたが、これは来ない相手を誘っていたように見える。

今までのネリの印象は『何も考えずフックをぶんぶん振り回す肉食系ファイター』というイメージしかなかった。
だが、この試合を見る限りある一定レベルの基本技術を有している事が良く見て取れた。
決してフックを振り回すだけのファイターではない。
ランキング15位程度の相手ではしっかりジャブを打って試合を作れるのだ。
そしてその技術も身につけている。
ただ、更にランクの上位選手にはネリの今回の様なジャブが墓穴を掘る危険性もある。
超一流にとってネリのジャブはつけいる隙が十分だるのである。
俺にはそう見えた。
亀田はカウンターを狙っている?
笑わせるな。
あれは手が出なかっただけだ。
田舎侍の解説通りカウンターは相手に圧をかけてこそ有効に決まるものだ。
実力的に亀田は完敗したのだ。

今回改めて思ったのはやはりネリは長年に渡って世界のトップクラスにいるだけの事はある、そして力を持っているという事だ。
勿論超一流同志の中ではラフファイターという事になる。
それ故にあのモンスター井上に一矢報いることができたのだ。
神の左山中をKOしたのは決してまぐれではない。

井上尚哉に敗れたチャンピオン達を我々はとかく忘れがち、そして低く評価してしまいがちである。
しかり彼らは決して弱くない。
王者であったし、井上尚哉に負けた後も世界のトップコンテンダー達と拳を交えても強さを発揮している。
那須川天心と対戦したジェイソン・モロニー然り。

ネリvs亀田は正直興味がなかったので今日初めて動画をみた。
その結果上記のような感想を持った。
亀田家一族には正直もううんざりだ。
亀田和毅はボクシングがわかっていないか、それとも身内を庇うしかこの一族の生き残る道がない事を自覚しての解説だったと思われる。
こういう存在はボクシング界のみならず格闘技界にとっても必要のないものである。
そして後日行われた堤vs比嘉、モロニーvs天心、そしてビックバン中谷・・・・。
彼らはそれぞれに素晴らしいファイトを展開した。
これらの試合についても後日意見を述べたい。

偉大な王者井上尚弥 が目指す高み - 長男

2025/01/29 (Wed) 18:00:57

さて、井上尚弥 が先日見事キム選手をKOで破り王座を防衛した。
試合の延期、対戦相手の変更などが重なり心身のコンディション作りも相当大変だったと思う。
だがそんな事を微塵も感じられない強さを見せてくれた。
ファンとしては一安心だ。

本来はこの一戦を振り返るべきだが、それは田舎侍に譲るとして、以下の驚くべき情報が入ってきたのでそれについて述べたい。
今年は年に4試合やる可能性がある。
そして何と階級を上げてフェザー級で闘う構想をぶち上げた。
階級を上げて闘う身体はもうできたと本人及び関係者達は考えているようだ。
何より井上尚弥 が自信をもって闘える身体はできているとはっきり断言している。
凄い自信である。
最近の井上の身体を見ていると凄まじい身体をしている。
なるほど、一階級上で闘う事を視野に入れての身体作りをしていたのか?恐れ入った。
そして何とフェザー級の1試合が終わったらSバンタムに戦場を戻すというのだ。
この階級にはまだ闘うべき相手がいるというのがその理由らしい(大橋会長がコメントしている)。
うむ、ほぼ前代未聞・空前絶後の構想に俺は頭がついていかないぜ。
これは決して冗談で言っている話ではない。リアルな話なのだ。
ファンの想像を超える男、井上尚弥 。
年に4試合やる理由も『打たれてないからダメージがない』、『間隔があまりない方が前回の流れのままいけるので良い』という。
話を聞いているとナルホドね、などと聞き流してしまうほど自然な口調でインタービューに応じている。
本当に驚きだ。
井上尚弥も30歳を過ぎた。
しかしまだまだ先を見据えている。
この偉大な王者は一体どこをゴールと見定めているのか?
下記URLでそのインタビュー動画を視聴できる。
ワクワクが止まらない。
https://www.youtube.com/watch?v=Df60KfSACh4

Re: 偉大な王者井上尚弥 が目指す高み - 田舎侍

2025/01/30 (Thu) 16:11:59

試合前、ネット上に混在した「サムネイル」には嫌気が差しましたね。トラブルメーカーなる符丁を持つ挑戦者であり、メイウェザーとパッキャオを足して二で割るニックネームさえ持ち合わせていると伝えられた。しかも、日本人選手相手に七戦七勝と。
もちろん、冷静な分析を載せたページも多かった。とくにもと世界チャンピオンたちは井上の圧勝で一致していたように思う。ボクシングに絶対はない、という大前提はあるものの、勝利が揺らぐような要素は見つからないと言明していた。

日本人キラー、と持ち上げるサイトまであった。しかし、キムが勝利したという日本人の情報をあげるサイトはない。普通なら、その七名を取り上げ、井上尚弥と比較するのが筋だ。まあ、できないからやらないのだろうが。

キムは右利きのサウスポー。しかも怪我の影響でスイッチせざるを得なかった。右利きであっても、サウスポースタイルがはまる選手は少なくない。むしろそのほうがスムーズにパンチを出せる選手はスイッチすべきだ。そんな選手とキムは違うということを念頭に置き、試合を予想しなければならないのだが……。

本来的にサウスポーが合わない選手が、ハードトレーニングにより、サウスポーをなんとか身に着けた。努力は認める。が、井上尚弥のスーパーバンタムでの防衛戦はすべて生粋のサウスポーを相手に成し遂げてきたのである。彼らをジャブで制し、右のショートで幻惑し、左のフックとボディーで致命傷を与えてきた。おまけに言えば、スピードとパワー、正確性のすべてで上回り、ノックアウトで勝利してきたのであるp。

キム選手が付け入る隙はない。ややもすれば、ドネア2のようなダメージを負う可能性さえある。一撃で終わればまだいいと言わざるを得ない。そう思い、観戦した。

キム選手をほとんど研究する時間がなかった井上選手にとって、どの程度「打てる」のか、どれくらいの「威力」なのかを実際に「喰らう」必要があった。そのシーンがなんどかある。気を抜いた、という指摘も多いが、井上は、キム選手のパンチがほとんど手打ちに近いと見切っていたように感じられる。腰の回転まで、あるいは、肩のフル回転まで付け加えると、鵜の上選手のカウンターが飛んでくるからだ。

手打ちのパンチを見切るのは難しい。ノーモーションに近いからだ。ノーモーションでショートの右を打てる井上選手とは違い、その質は雲泥の差がある。手打ちのパンチは、みずからが「腰が引けている」ことを相手に伝えるようなものなのだ。かえって悪い結果をもたらす。
キム選手の右の打ちおろしが、井上選手の頭部にヒットしたように見えた。あれが手打ちのパンチのあとに起こった「珍事」である。井上の弱点とされるのが、右を打つ際に右が下がることがあるという点。そこを見事にキム選手が見抜き、あのパンチを用意してきたという分析も見られる。ネリが井上からダウンを奪ったパンチ同様、用意されたパンチだったのかもしれない。そうだとしよう。しかし、やはり手打ちだったのである。当たっても、キレはない。あのネリの左とて、遠心力が味方したからこそダウン性のパンチに化けたにすぎない。「ちゃんと」当たっていたら、井上選手であっても立てなかった。それくらいネリの腰も「立っていた」。下半身が利いていなかった。つまり、井上選手が圧していたのである。

キム選手の「果敢さ」を称える記述も見られる。「来いよ」「ダメージなんてないよ」といわんばかりの首振り、手の仕草、唇の動き等など。井上選手のお株を奪うような挑発的な行動だったが、あれはいかん。ガードして防げるようなパンチではないのだ、井上王者の拳は。

井上尚弥の鋼の肉体から放たれるパンチは、どれも一閃と表現できる素晴らしいものだった。
フェザーへの転向は時間の問題だが、きっと私たちのまえにベストな試合をプレゼントしてくれるだろう。
35歳まで、を目標にしているそうだが、それもあと数年で達する。できるだけのことをする、ことがいまの彼の目的であり使命なのかもしれない。
スーパーバンタムにもどす、という理由は、おそらくは中谷選手との一戦を意識したもの、と噂されている。
世紀の一戦は実現するのか否か。
中谷選手のいっそうの成長とバンタム級制覇をまずは見たいものだ。

Re: 偉大な王者井上尚弥 が目指す高み - 田舎侍

2025/01/30 (Thu) 16:15:44

鵜の上 → 井上
右の打ちおろし → 左の打ちおろし

Re: 偉大な王者井上尚弥 が目指す高み - 長男

2025/01/31 (Fri) 17:37:03

キムはサウスポーにスタイルチェンジした選手だったのか・・・・、知らなかった。
勝てる選手になる為に色々試行錯誤した選手だったんだな。
だがチャンピオンとはレベルが違い過ぎた。
井上尚弥はいつも通り1ラウンドでほぼ相手の力量を読み取ったようだった。
しかも相手の右足についてしまうと思えるほど左足を接近させる場面が多かった。
あの間合いで様子見?
かなりの余裕が初回から感じられた。
キム選手が見せ場を作ったとしたら初回のこの接近間合いから逃げなかった事かもしれない。

2回は井上尚哉がキムにわざと打たせていた。
これはガードを固めていたので非常にわかりやすい。
3回以降いくつかキムのパンチを被弾していたが、これも意味合いは田舎侍の書き込みと俺は同意見だ。

ネリのあのパンチは井上尚哉のポジショニングのミスとネリの振り回すパンチが偶然にマッチした結果、つまりラッキーパンチだったと俺は思っている。
あ、話をキム戦に戻そう。
井上尚哉のパンチは一発一発が本当に威力あるものだった。
ボディのパンチも効いてたね。
本人は『来い』というジェスチャーでカウンター狙いを負けた際の事情説明?言い訳?にしているようだが、アレは墓穴を掘っただけだった。
凄まじいスピードとパワーのワンツーパンチでキム選手はジ・エンド。
晴れた右目が痛々しかった。
眼底骨折したんじゃないかと心配になった程だね。

しかしSバンタムに戻して戦いたい相手って中谷なの?
だとしたらこれはまた驚きだ。
これは日本人のファンのみでなく、世界のボクシングファンがワクワクする試合だね。
是非実現して欲しい。
その為にも中谷も勝ち続けて欲しいね。

大相撲総括 - 長男

2025/01/27 (Mon) 17:50:33

そして総括をば

巴戦となったので最後は盛り上がる形となった。
だが今場所を盛り上げたのは平幕の金峰山だった。
まさかの優勝か?と思わせる勢いだった。
大きな体で迷いのない前にでる相撲を展開した。
綱取りの琴櫻は無残な成績だった。
おそらく怪我をしているのだろう。
言い訳をしないところが救いである。
来場所以降出直しだな。

大の里も成長が見られなかった。
ここ数場所彼は焦りが見られる。
勢いよく当たるのだが、勝ちを意識しすぎる時は相手をよく見ていない。
少しいなされると足がついていかないのだ。
相手の動きにしっかり対応して土俵際でポカをしない事が今後の課題だろう。

豊昇龍については先に投稿したので割愛する。

新たに希望の光が見えた。
それが王鵬の存在だ。
ここ数場所メキメキ頭角をあらわしてきた。
そして今場所は堂々と優勝争いに加わったのである。
巴戦での豊昇龍との取り組みも良かったと思う。
このまま順調に育って欲しい。
霧島も今場所はまずまずだったと思う。
久しぶりに元気で11の勝ち星をあげた。
怪我さえ悪化しなければ3役以上の実力はある。
大関復帰に意欲的になって欲しいね。
残念なのが尊富士。
終盤に怪我をしてしまった。
以前ここに書き込んだ事があると思うが、彼は怪我の多い選手である。
速筋(筋力)に優れ過ぎていて筋量、関節、靭帯の強度が追い付いていない。
怪我をしない体作りを相当研究、努力しないと志半ばで倒れてしまう危険性がある。
逸材だけにそうはならない事を祈っている。

Re: 大相撲総括 - 田舎侍

2025/01/27 (Mon) 19:20:52

豊昇龍、いよいよ横綱ですね。
平幕に三敗を喫し、しかし、最後は主役の座をもぎ取った。先場所の悔しさを稽古の質と量で乗り越え、執念で運命を切り開いた。そんな星の強さを感じさせた。成功を引き寄せようとする、その懸命さが相撲と表情にあらわれていた。
投げに頼る相撲を最小限におさえつつ、相手には常に投げを意識させながら、真っ直ぐに出る相撲を選択するしたたかさを身につけた。これは財産だ。師匠のおしえを忠実に守り、基礎を見直し、底力を積み重ねた結果である。
後れを取った力士たちは、ライバルたちは、彼の輝きに何を思うか。彼以上に強くならなければ、彼には並べないのだ。これは苦難の道である。

琴櫻よ、大の里よ、尊富士よ、王鵬よ。
来場所如何では、致命的かつ徹底的な差をつけられるぞ。
緻密で圧倒的な量の稽古をしなければ、とてもではないが豊昇龍のバランス抜群の相撲には太刀打ちできないぞ。
奮起を期待する。

相撲界のカオスは続くのか? - 長男

2025/01/27 (Mon) 17:21:25

さて、今場所は豊昇龍が巴戦を制して優勝を果たした。
これで先場所の準優勝と併せて横綱への昇進が決まりそうである。
いや、おそらく決定的だろう。
何せ照ノ富士が引退し、横綱不在となってしまったのだ。
12勝という勝ち星は俺としては横綱昇進を見合わせるべき勝ち星だと思っている。
3敗がどんなに積極的な内容だったにしろである。
事情によって横綱を作るのはよいが、それが今後相撲界にどんな影響をもたらすのだろう?
『立場が人を作る』ことわざ通り豊昇龍がどんどん横綱らしくなればいいが、果たしてそうなのか?
かつて甘い査定をして横綱になり、横綱の名を汚してしまった北尾が思い浮かんでしまうのは俺だけなのだろうか?
上位陣での星の潰しあいでの3敗なら致し方ない部分もある。
しかし今場所の3敗は取りこぼしだ。
横綱になって急にその課題を克服できるのだろうか?
必要以上に相手を睨みつける仕草も気になる。
朝昇龍、白鵬の負のイメージを沸かせてしまうのだ。
いずれにしても横綱を『作る』なら今しかないと相撲界は判断するだろう。
この判断が相撲界にとって吉とでるのか?凶と出るのか?
今後を見てみよう。

照ノ富士引退 - 長男

2025/01/18 (Sat) 08:39:14

今場所の途中であるが、横綱照ノ富士が引退を表明した。
怪我と病気を患い、かつて大関に昇り詰めて飛ぶ鳥を落とす勢いだった大器は序二段にまで番付けが落ちた。
だが照ノ富の物語はここから再び始まったのである。
明日は膝がダメになってしまうかもしれない!という不安を抱えながら、それを相撲をやりきるという覚悟に変えて日々精進してきた。
そうして勝利を積み重ね、見事横綱の地位を獲得したのだ。
立ち居振る舞いもどんどん変化していった。
横綱にふさわしいものに進化していったのだ。
かつてイケイケで怖いもの知らずの若者が紆余曲を経て立派な横綱へと成長したのだ。
かつて品格が問われたモンゴル勢の横綱たちとは大違いである。
これからは後進の指導にあたるという。
技術も心も兼ね添えた照ノ富、指導者としての今後が楽しみである。

THE BOXING は? - 田舎侍

2025/01/11 (Sat) 23:24:20

井上尚弥 VS サム・グッドマン戦。
グッドマンの再度の負傷によりキャンセル。
代理に韓国人選手が抜擢。同級11位。
久々の日韓戦となる。

いやいや、なんだそれは。
全勝同士の対決、という見せ場は?

あの井上が代理の選手に苦戦、ということは考えにくいが、それでも相手選手は大金星を狙ってくる恐ろしさがある。まあ、問題は、井上尚弥と対峙して、マイペースを刻める選手などいない(これまではいなかった)ということに尽きるが。
井上は1ラウンドを慎重にこなすだろう。分析に費やし、体感から得られた解をもとにシミュレーションが正しかったかどうかを確認し、その上でモンスターモードに切り替えるだろう。
とにかく、この程度のことで躓いてほしくはない。ネリとの一戦で得られた経験をフル活用してもらいたい。

もやはアクシデントで済む問題か? - 長男

2025/01/12 (Sun) 08:21:17

う~む、一度ならずも二度までも。
一度目は仕方ないにしても繰り返してしまった事には問題あり!だな!
ビッグマッチを行う以上選手にも選手を管理する者達にも大いなる責任を伴う。
アクシデントと言えば不可抗力な事案となり得るのか?
慎重なコンディション作りにグッドマン陣営に課題があった事は否めないだろう。
井上チャンピオンは試合の為の身体作りを2回もしたのだ。
まあ今回すぐ替わりの選手が用意されていたからいいものの・・・。
 井上チャンピオンほどのレベルになればしっかり切り替えられるだろうが、やはり慎重に行かなければならないと思うね。
何せ対グッドマンの動きを研究し、対応技術・戦略・心構えなどをその一戦に絞っていた矢先に対戦相手の変更だ。
相手は一発食ってやろうという気満々だろう。
ほぼ初見の相手にどう対応するのか?
これまた井上チャンピオンの試練でもあり、真価を問われる一戦になるだろう。
勿論井上チャンピオンが勝利すると信じている。
鮮やかなKOで一連のモヤモヤをスカッとさせて欲しいね。


Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.